洋画

2020/4/21

サム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令』感想(ネタばれ)|評価 ★★★★★ Very Good! 観る価値あり

総評   うたい文句の“全編ワンカット戦争映画の臨場感”は想定以上。 主人公と一緒に戦場を走り、泳ぎ、逃げ、闘うので、疲れること必至!   映画の背景   ワンカット撮影というだけで スタッフ全員の苦労は相当なもの。 ワンカット映画といえば 2018年、旋風を巻き起こした、 日本映画「カメラを止めるな」。 あれは完全にコメディであり、 ワンカットは後半のみ。 全編ワンカット、長尺、 それも戦場が舞台ーーー。 撮影側の努力・苦労を 考えただけで 思考停止、 気が遠くなる。 逃げ ...

2020/4/21

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』感想|評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

総評 久しぶりに、テリー・ギリアム節がさく裂!! 奇想天外さで真をつく難解さを楽しめるかどうか   映画の背景   「構想30年、企画とん挫9回」だの 「呪われた企画」だの、 宣伝にとっては非常に好都合! いわくつきの映画、というだけで 映画ファンなら 心がめちゃくちゃ揺さぶられます。 映画を作る側は 「企画とん挫9回」に、 励まされること間違いない! ただし、実際に映画を観ると 「構想30年、企画とん挫9回」も 仕方ないと思わせる内容… さすが、 鬼才と呼ばれるだけあります。 まった ...

2020/4/21

クリント・イーストウッド監督『リチャード・ジュエル』感想(ネタばれ)|評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

『リチャード・ジュエル』評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり アカデミー賞® 助演女優賞受賞 総評   ありがちな犯人像、あおるマスコミ、面白がる聴衆、 全部そろえば、簡単に容疑者となる様はあまりに陳腐で恐ろしい   映画の背景   1996年のアトランタ爆破事件をもとにした、 イーストウッド監督作品、40作目。 ここ最近、イーストウッドは実話をもとにした 作品を描き続けています。 実話は説得力もあり、 時代性や社会問題を 映画を通じて俯瞰しやすい。 作品をリ ...

2020/4/21

『ジョジョ・ラビット』感想(ネタばれ)|評価 ★★★★★ excellent! 必見

『ジョジョ・ラビット』感想(ネタばれ)|評価 ★★★★★ excellent! 必見 第92回アカデミー賞®脚色賞受賞 総評 ★★★★★ excellent! 必見 子供目線で、ユーモアたっぷりに、そしてとても辛らつに 第二次世界大戦の悲惨さが描かれ、その演出に感服   鑑賞理由   戦争映画をポップにユーモアたっぷりに描こうとする そのアイデアと音楽のチョイスに惹かれました。   映画の背景   アカデミー賞®前哨戦として有名な トロント国際映画祭・観客賞を受賞! ...

2020/4/21

韓国映画「パラサイト 半地下の家族」感想 (ネタばれギリギリ)|評価 ★★★★☆Very Good! 観る価値あり

『パラサイト 半地下の家族』評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり 総評 格差社会の漫画のような風刺に笑った先から ぞっとする風景が見えてくる 祝!第92回 アカデミー賞©(2020年)作品賞、監督賞、脚本賞、外国映画賞、受賞 ハリウッド映画の賞レースが、とうとう外国映画、 それもアジア映画に最高賞を贈ったことに、拍手を心から贈ります。 鑑賞理由   2019年5月、カンヌ国際映画祭パルムドールを 韓国映画が初めて輝くという知らせに 衝撃が走ったと同時に心が躍った! アジア勢が2年 ...

2020/4/21

是枝裕和監督映画「真実 LA VERITE THE TRUTH」感想|評価★★★★☆ Very Good!観る価値あり

『真実 LA VERITE THE TRUTH』感想|評価 ★★★★☆ VeryGood! 観る価値あり 総評|カトリーヌ・ドヌーヴの女優魂が発揮される作品 カメラを通して監督との対話を観ているよう 鑑賞理由 国内だけでなく海外でも 圧倒的に有名な監督である、 是枝裕和監督。 カンヌ国際映画祭パルムドール受賞後、 初めての作品であり、 さらに、是枝監督初の合作映画(フランスと日本)、 そして、キャストすべてが、外国人という、 監督としては初めてづくしの作品です。 彼の挑戦する姿勢に経緯を払い、 映画館で鑑 ...

2020/4/21

単館満員・カンヌ2冠『存在のない子供たち』感想|評価 ★★★★★ excellent!  必見

『存在のない子供たち』評価 ★★★★★ excellent!  必見 総評|難民・不法移民として生きる不条理さを圧倒的なリアルさで見せつける。 ただの映画ではなく、彼らの叫び・生き様がそこにある 鑑賞理由   2019年、夏。 女性監督の映画たちが 東京の単館映画館をにぎわしています。 そのうちのひとり、 女性監督のナディーン・ラバキーは レバノン出身。 本作は中東のレバノン映画です。 中東映画、ましてレバノン映画に まったくなじみはありません。 女性監督で子供が主人公のレバノン映画が カンヌ国 ...

2020/4/21

『クレイジー・リッチ!』(2018)感想|評価 ★★★☆☆ Good! 観る価値あり

『クレイジー・リッチ!』評価 ★★★☆☆ Good! 観る価値あり 総評 アジア人だけのハリウッド映画が興行1位をとった革命的映画。 内容は"シンデレラストーリー2018、アジア版”。金持ちの饗宴ぶりが笑えます。   鑑賞理由   かの映画評論家・町山智浩氏が、この映画を 絶賛していました。 アジア人だけのハリウッド映画が 2週連続興行成績1位を獲得した、 革命的映画! 確かに、今までハリウッド映画は 原作ものでアジア人が主人公でも 白人の俳優が主人公に抜擢されていました。 アジア人の ...

2020/4/21

『RGB 最強の85才』感想|評価★★★★★excellent! 必見

『RBG 最強の85才』評価 ★★★★★ excellent! 必見 総評 米国の現役最高齢の女性最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの 姿、肉声、そして生き様の記録は、人間の希望の記録となる 鑑賞理由 彼女の半生を描いた映画『ビリーブ 未来への大逆転』を 4月に鑑賞しました。 信念をまげずに努力し続ける姿、それを支える夫婦愛が描かれ 映画としては、まずまずの出来でした。 (感想など詳しくはこちらをどうぞ) そもそもこの映画を観るきっかけになったのが このドキュメンタリー映画の予告です。 自分の母親 ...

2020/4/21

『ファースト・マン』感想|評価★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

『ファースト・マン』感想|評価★★★★☆ Very Good! 観る価値あり 総評 初の月面着陸に成功したニール・アームストロングの人物像に限りになく近づき そして限りになくリアルに体感できる   鑑賞理由   俳優のライアン・ゴズリングと監督のデイミアン・チャゼルといえば あのミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」で 第89回アカデミー賞を総なめにした作品です。 主演男優賞、主演女優賞、監督賞、作品賞、作曲賞… とにかく、史上最多ノミネート数。 その作品と同じ俳優、同じ監督がまたタックル ...

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