Netflixオリジナル『クィア・アイ in Japan!』感想（ネタばれ）｜評価★★★★★ Exellent! 必見!

Netflix『クィア・アイ in Japan!』｜評価 ★★★★★ Exellent! 必見!

総評　依頼人たちの涙にもらい泣き。
誰よりも視聴者である自分が勇気をもらい感動するとは！

鑑賞理由

Netflixオリジナル作品、それもリアリティ番組。

そしてホストが、セクシュアルマイノリティー、

ゲイの5人組、“ファブファイブ”。

今を時めくＬＧＢＴＱの代表格「ファブ５」が救世主となって

自信喪失に陥っている人を救うという内容。

この番組を知ってはいたものの、

彼らの外見・ふるまい、

ハイテンションなノリに

ついていけませんでした。

つまり、それらは、いかにもすぎる演出であり

それをウリに高視聴率を狙う”あざとさ”に見え

視聴するのをためらっていました。

しかし、2018年には３つのエミー賞を受賞！

さらに、彼らが日本に来て、日本人を救う、となれば

彼らのお手並みを拝見するしかない！

制作の背景

多様性が叫ばれる昨今、

ＬＧＢＤＱは、とかく注目されやすい。

その代表格であるマツコ・デラックスは大人気。

だからこそ

ＬＧＢＤＱはより身近な社会問題としてとらえやすい。

彼らの特徴は、感受性が豊かなところでしょう。

好きなことや得意分野に対して敏感で

独特の感性をもちあわせており、

それは個性とも才能ともいえます。

そして、自分がＬＧＢＤＱであることで

差別と向き合わざるを得ず、

壮絶ないじめからくる自信喪失など

想定できない苦労のすえに、

自分らしく生きている、ということ。

彼らの存在自体が

勇気を与えてくれていると感じます。

彼らが楽しそうに幸せであればあるほど、

その意味が増しています。

キャスティング

ファブ５はそれぞれの専門を持ち

プロとして働いています。

悩める依頼人をそれぞれの専門性と持ち味で

解決してゆくのです。

ファブ５メンバーを簡単に紹介すると…

●ファッション担当　タン・フランス（既婚）
パキスタン系イギリス人、イスラム教
パートナーとは、マッチングアプリで出会う

●インテリア担当　ボビー・バーク（既婚）
アメリカの田舎、厳格なキリスト教の家に養子として育つ
ゲイという理由15歳で家出。苦労の末、インテリアデザイナーとして才能発揮。
通販サイト「Bobby Berk Home」立ち上げ、成功

●カルチャー（カウンセラー）担当　カラモ・ブラウン（婚約中　2020年結婚予定）
ブラックアメリカン　ソーシャルワーカー、タレント（司会者）
子供あり（父親として認知後、人生が変わる）

●美容担当　ジョナサン・ヴァンネス（Jonathan Van Ness　シングル）
美容師　タレント
親がお金持ちで、彼の個性に理解がある
ひげ面ながら女子のふるまいとスカート好きの出で立ちは、
彼女らしい自由と解放感が見て取れる

●料理とワイン担当　アントニ・ポロウスキ（Antoni Porowski　交際中）
カナダ人で自己流の料理人。本番組きっかけでモデルに。
とにかく、イケメン！！！！！！！
性別や嗜好にこだわらないＱタイプ

感想

ファブ５に関しては、語りつくしました。

何よりも感動したのは

出演する依頼人の日本人たちの人の好さです。

それも半端ない…

感動すら覚えるほど、けなげ。

ファブ５が、依頼人が自信をもてるまで

アドバイスし温かく見守り

最後は変化・成長した本人とハグして歓び、

たたえる…

そんな姿に、観てる方が、思わず

「わざわざ日本に来てくれてありがとう」と

お礼を言いたくなるほど。

特にエピソード４の依頼人。

彼の得意稀なるお人よしさと自信のなさは

ココロ痛くなります。

そんな彼が変わっていく様は見どころ満載。

ファブ５のそれぞれのアプローチで

心がほどけ、自分に正直に向き合い、

そして勇気を出して１歩踏み出す姿が

なんといとおしいことか！

作品情報：