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映画祭を楽しみ、そして使おう「主な世界の映画祭年間スケジュール」

映画が好きなら、映画祭が気になります。
日本でも秋は東京国際映画祭があるので
なにかと情報が入ってきます。
地方で開かれる映画祭も、最近は知名度も高くなり
定着してきました。
それぞれ特徴があって、
なかなか面白くなってきたようです。

そんな映画祭を楽しみ、そしてフル活用するためには
まずは世界の主な映画祭の年間スケジュールと
それぞれの映画祭の特徴をつかむことがポイントになります。

映画祭の活用ポイントと、主な世界の映画祭の予定と
特徴を簡単な表にまとめました。

ご参考にしてください。

 

単純に映画を観る

 

映画祭では、公開されないような
稀な映画を観ることができます。

そして上映後に
制作者である監督や俳優が登場し(いわゆる“ティーチイン”)
作品にまつわるエピソードや裏話を聞けたり
直接本人に質問できます。
生の情報をリアルにその場で本人と
やりとりできるのは、
映画ファンなら、とても貴重な機会となります。

 

映画祭は出会いの場『縁を作る』

 

映画制作者や業界関係者は、世界で活躍し、
かつ注目されている映画人に出会えます。
同じ立場の人なので
苦労を分かち合ったり、情報交換したり
世界の映画シーンを生の情報で知ることができます。
それは、とても励みになりますし
次回作のヒントや、モティベーションにつながります。

これは映画祭ならではの醍醐味です。
そこから次のビジネスに発展します。
映画人で制作する立場なら
映画祭に参加しない手はないです。

 

映画祭にどうかかわるか

映画を通じた出会いの場である映画祭の
年間スケジュールと簡単な特徴を表にまとめました。

当然ですが、
それぞれの立場によって表の使い方は違います。

●撮影し終わった映画を出品する場合

映画制作に携わっている方は、すでにご承知かと思いますが
映画祭に出品する場合、
どの映画祭にいつごろ申請すればいいか、の目安に
この表を使用してください。

出品の締め切りは、だいたい該当する映画祭開催の半年前、が
ほとんどです。
詳細は、映画祭公式サイトをご覧ください。

●企画を持っている映画人

企画マーケットへの出品は見逃せません。
人脈や資金作りのために
世界から来た映画関係者に対して自分の企画を
売り込む場となるからです。

そんな売り込む場を映画祭が
積極的に促進・展開しています。

表には各映画祭の企画マーケットの有無を載せました。
ただ、こちらも審査があるので
申請のための準備が必要になります。
過去の作品を求められることがほとんどです。
つまり過去作品に英語字幕をつける必要もでてきます。

また、ほとんどの企画マーケットでは、
賞が設けられています。
賞に選ばれれば
企画開発費を獲得できます。
企画内容はもとよりプレゼンの内容や
様子なども吟味され審査されます。
ちなみに賞金額は100万~350万円です。
ぜひ狙いに行ってください。

ポイント

出品や申請の締切はだいたい、
映画祭開催の約半年前が目安になります。

◆世界三大映画祭
・ベルリン国際映画祭(2月)
カンヌ国際映画祭(5月)
・ベネチア国際映画祭(8月)

◆企画マーケットのある映画祭
・ロッテルダム国際映画祭(1月)
・ヴェネチア映画祭(8月)
・BUSAN国際映画祭(10月) ※アジア映画に対して助成金あり

主な世界の映画祭年間スケジュール表

 

主要な国際映画祭 主なインディペンデント映画祭 アジア映画祭
1月 サンダンス映画祭(アメリカ・ユタ州)
・1月中旬~
・ロバート・レッドフォード主催
・ビジネス担当者が多い
★サンダンス・NHK国際映像作家賞
ロッテルダム国際映画祭(オランダ)
・1月末~2月初
企画マーケット (CineMart)あり
・ワークショップも書類審査在り
・インディペンデントやアジア映画を多く上映CineMart(企画マーケット)について
対象 プロデューサー
申請  7月初 第一次審査 受付開始
10月初 結果通知&合格者は
1週間以内に書類を申請
12月初 審査通知
2月 ベルリン国際映画祭(ドイツ)
・2月後半~
・世界三大映画祭のひとつ
・マーケット(European Film Market)併設
その中に共同製作マーケット(Copro Market)がある。共同製作相手を見つけたい場合は、企画を応募。審査に通れば企画を売り込む機会が得られる。
・来場者数は世界一を誇る
・社会派の作品が多く、最近は新人発掘に力を入れる
・助成金(World Cinema Found)は日本は単独で申請できない。ただし共同製作作品で相手国によって申請可
3月 香港国際映画祭
・3月中旬~4月初
・アジア最大級の映画祭の一つ
・約50カ国、約300本上映
・香港フィルマート(マーケット)併設
4月 ウディネ・ファーイースト映画祭
・4月後半~
・ヨーロッパ最大のアジア映画祭
・東アジアおよび東南アジアの最新の
映画作品をメイン
・3スクリーンで約80作品上映
モスクワ国際映画祭(ロシア)
・隔年開催 4月中旬
・国際映画製作者連盟 (FIAPF)
公認映画祭
・長編映画のみ
ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(ベルギー)
・4月中旬~
・長編部門(70分以上)
・短編部門(25分以下)
・映画マーケット併設
・ジャンル映画の共同開発や版権販売、
配給ネットワーク構築などの機会提供
 

 

5月 カンヌ国際映画祭(フランス)
・5月中旬
・世界三大映画祭、世界三大マ
ーケットの ひとつ
・世界規模のマーケットと映画
祭同時開催は カンヌのみ  ・世界中からShowビジネス関係
者が集結
・新作映画を売り込むプロモー
ションの場詳しくはこちらのページで紹介しています
6月 エディンバラ国際映画祭(イギリス スコットランド)
・6月後半~
・世界最古の国際映画祭
・FIAPF(国際映画製作者連盟)には
加盟せず独立
・約200作品、来場者数5万人
上海国際映画祭
・6月中旬~
・国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の
長編映画祭
・アクション映画部門あり
・中国で唯一の非専門コンペティショ
ン型国際映画
プチョン国際ファンタスティック映画祭 
・6月末~
★企画マーケットあり(ジャンル
系映画に特化)
7月
8月 ロカルノ国際映画祭(スイス)
・8月中旬~開催
・歴史ある映画祭(カンヌ映画祭と並ぶ)
・イタリア語圏のスイス南部
・国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認
・屋外上映が有名
ヴェネチア国際映画祭(イタリア)

・8月末~9月初
・世界三大映画祭のひとつ
・2002年にマーケット設置
★企画マーケットあり(Venice Gap-Financing Market
応募条件は、製作費7割の出資が決まっていること。残りの出資先を見つけるための機会を提供(交通費&宿泊費支給)

9月 トロント国際映画祭(カナダ)
・9月初~中旬
・国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認
・非コンペで観客賞がグランプリ
・オスカーの前哨戦として有名
・300本以上作品が上映
・北米で最大の来場者数
10月 Busan国際映画祭(韓国)
・10月初~
・国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認
・マーケット(Asian Film Market)同時開催
・ アジア映画人向けファンド
Asia Cinema Fund)脚本、PostPro、ドキュ
メンタリーの支援
★企画マーケットあり
Asian Project Market
申請:サイト参照
・アジアの若手人材育成
Asian Film Academy
申請:サイト参照 公式サイト
高雄国際映画祭(台湾)
・10月~11月
・約150作品上映
・審査員投票による賞と賞金の授与
東京国際映画祭
・10月末~11月初
・国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認
・来場者数 23万人
・映画マーケット併設
11月 東京フィルメックス
・11月中旬~
・「作家主義」を標榜しアジア中心の
独創的な作品を上映
・約30作品上映
12月

なお、情報は常に更新していく予定です。

 

  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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