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映画祭出品を目指す ~映画祭を知る|②ベルリン国際映画祭~ 

ベルリン国際映画祭は、

世界で最大規模の映画祭と言われています。

審査を経た作品を上映し優れた作品を決めるだけでなく

映画マーケット(映画見本市)、若手の映画人育成のワークショップ、

主に後進国の映画製作に対する助成金、と

大きくは4つの部門から成り立っています。

そのため世界各国、様々な国の立場の違う映画人が

映画祭に参加、集結し、商業的にも文化的にも

映画という共通の分野で交流しています。

まさに映画文化を創造するプラットフォームと

なっています。

 

公式サイト ベルリン国際映画祭

 

開催時期・場所

 

ー開催時期 2020年より2月後半に変更(毎年開催)
※冬の平均気温が5度以下、マイナス10度になることもあります
極寒で道路が凍結も予想されることからブーツ持参がおススメ

ー開催場所 ベルリン(ドイツの首都)

ー日本との時差 8時間
※3月下旬から10月下旬サーマータイム導入により時差7時間

ー飛行時間 約16時間前後
ベルリンまでの直行便はなく、ドイツ国内のフランクフルトやミュンヘン、
フランスのパリやオランダのアムステルダムを経由します

ーエアー料金
往復で約10万円前後

 

特徴

 

ー国際映画製作者連盟(FIAPF)が、カンヌ国際映画祭、
ヴェネツィア国際映画祭と併せ、公認する世界三大映画祭の一つ

ー来場者数 約50万人/上映本数 約400本
世界最大規模の映画祭と言われています

ー歴史的背景から社会派の作品が選出されるのが大きな特徴です
最高賞である金熊賞にドキュメンタリー映画が
輝くことでも有名です
特筆すべきはヴェネツィア、カンヌ以上に
女性監督の作品が選定されています。
それは人種や性別など多様性を重んじる映画祭の表われです。

ーヨーロピアン・フィルム・マーケット(EFM)
ベルリン国際映画祭映像マーケット部門として位置づけられ
世界最大規模と言っていいほどの映画・メディア関係者が集う
ビジネスの場となっています

ーコプロダクション・マーケット
主に国際共同製作の企画を持った製作者が
映画化するために、共同製作の相手を見つけるための
マッチングに趣きをおいています

ーワークショップ・タレントキャンパス
若手映画人の育成を目的にワークショップが
開かれます

ーワールド・シネマファンド(WCF)
主にアジア・アフリカなどの映画製作に対する助成金です
ヨーロッパの映画製作対する助成金も
設けられています

なお日本は先進国のため、
日本単独でWCFに申請はできません
ただしWCF対象国との共同製作であれば申請可能です

 

賞・コンペティションについて

 

●コンペティション部門:最優秀賞の金熊賞を争います

ー金熊賞:最優秀賞 ※熊はベルリン市のシンボル
ー銀熊賞:各賞の総称
審査員グランプリ / 監督賞 / 男優賞 / 女優賞 / 脚本賞 /
芸術貢献賞 / アルフレッド・バウアー賞(新しい視点を評価)
ー最優秀新人賞
ードキュメンタリー最優秀作品賞
ーテディ賞:LGBT映画が対象で
NPO団体により運営され映画祭とは独立しています

●パノラマ部門:コンペティション部門からもれたものの
優秀な作品が選ばれます

ー最優秀新人賞
ードキュメンタリー最優秀作品賞
ーテディ賞
ー観客賞
ーハイナー・カウ賞:優れたドイツ映画に贈られます

●フォーラム部門:先鋭的な作品を紹介するため、
新人監督の作品が多く選出されます

ー最優秀新人賞
ードキュメンタリー最優秀作品賞
ーテディ賞
ーカリガリ映画賞:斬新な手法で意欲的なテーマを描いた作品に贈られます

●ジェネレーション部門:映画芸術から発掘された作品、
若者が出演する映画が対象です
また本映画祭は18歳以上しか劇場に入れませんが、
この部門であれば14歳以上なら鑑賞可能

ークリスタルベア賞
ー審査員賞
ー最優秀新人賞
ードキュメンタリー最優秀作品賞
ーテディ賞

●ベルリン短編部門
ー金熊賞
ー銀熊賞
ーアウディ短編作品賞
ーテディ賞

●その他
ーレトロスペクティブ部門:ドイツ・キネマテークが運営
毎年テーマを決めて過去の作品を上映されます

ー子ども映画部門:子供が審査員となり優秀作品を選出

 

企画マーケットについて

 

残念ながら企画に特化したマーケットはありません。

しかし、共同製作の企画に特化した「コプロダクション・マーケット」が

以下で紹介する映画マーケット、”ヨーロピアン・フィルムマーケット”の傘下に

あります。

 

映画マーケット(映画見本市)について

 

ヨーロピアン・フィルム・マーケット(EFM)は
世界中から主に映画や他メディアのショービジネス関係者が
集まります。

公式サイト:ヨーロピアン・フィルム・マーケット

ー場所:Martin-Groupius -Bau / Marriott Hotel / Gropius Park(ベルリン)

ー来場者数:9,973人/出展社数:546社(2018年実績・ジェトロ資料より)

マーケットとは、たとえば、
日本の配給会社が良い作品を求めて、買い付けに行ったり
映画会社がブース出展をして自社の作品を売り込みに行ったりと
商談をするところです。

※公益財団法人ユニジャパンが文化庁支援により
”ジャパンブース”を出展します
単独で出展せず、そのジャパンブース内で出展すれば
経費を抑えることができます。
詳細:ユニジャパン 海外映画祭出展支援

コプロダクション・マーケットについて
国際共同製作用の企画があり、共同製作相手を見つけたい場合、
まさにこのコプロダクション・マーケットがうってつけの場です。

映画化にするための、相手国のプロデューサー、ファイナンスを、
運営側が、事前に企画の内容にそって、相手をみつくろい、
ミーティングをセッティングしてくれます。

共同製作は、映画だけでなく、
シリーズもののドラマ、小説の企画も対象になります。

応募条件は、当然ながら

あくまで国際共同製作の企画です。

応募締切は、参加したいマーケットの開催から

およそ約5カ月前となります。

応募申請は、公式サイトから既定のデジタルフォームに

直接記入し送信する仕組みです。

 

出品期限と条件

ー尺
・長編 70分以上(コンペティション部門)60分以上(パノラマ部門)
・短編 30分以下
※部門によって異なります
ー応募料金
・長編 25000円前後
・短編 10000円前後
※部門によって異なりますーインターナショナルプレミア
配信、放映、上映されてない作品に限られます
ー言語
英語/ドイツ語ー応募締切 映画祭開催の約半年~4か月前
※部門によって異なります
ー完成規定
目安:出品する映画祭開催の前年、2月~3月以降に完成した作品

※毎年、規定が更新・変更する場合があります。
必ず、出品には公式サイトで詳細をご確認ください。

 

歴史

ドイツが東と西に分断されてから1951年に
冷戦下の西ベルリンで、第1回が開催されました。

当時の西ベルリンは東ドイツの中に位置していました。
東ドイツで西ベルリンの高い芸術文化をアピールすることが
政治目的につながっていたのです。

そんな時代的背景から映画祭が始まったため
社会派の映画が多く、そして選出もされています。

日本作品の主な受賞歴:

2002年 宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』金熊賞

その他多数

  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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