旧作・おすすめ作品

2020/10/29

『マグノリア』(1999) 9人の群像劇【過去と後悔、罪と罰。その本質は?】

  人生は偶然の連続なのか? それとも必然なのか?   こんな人におすすめ   ・過去に捉われ進めない人   ・自分が許せない人   ・親が許せない人   ・舞台はロスアンゼルス、サンフェルナンド・バレーに実在するマグノリア・ストリート。すれ違う男女9人の24時間を描く群像劇     ・監督のポール・トーマス・アンダーソンは、俳優でテレビ司会者の父を持ち、映画スタジオやポルノ撮影所が立ち並ぶサンフェルナンド・バレーで育つ &n ...

2020/10/17

『アダプテーション』(2002) もうひとりの自分が理想の自分として現れアダプテーションされる?!

  ❝蘭に魅せられ男❞にアダプテーション(適応)していく原作者の様子を脚本家を通じてアダプテーション(脚色)していく物語   こんな人におすすめ   ・『マルコヴィッチの穴』で成功を収めた脚本家、チャーリー・カウフマン本人を主人公にした物語。監督は『マルコヴィッチの穴』に続きスパイク・ジョーンズだ →次回作の執筆に苦しむ脚本家として本人役として登場 →できれば、『マルコヴィッチの穴』を観てから本作を観ることをお勧めします   ・脚本家自身が自分を設定するキャラクター ...

2020/10/13

『マルコヴィッチの穴』(1999) ❝有名人の頭の中から世界をのぞいたら?❞【発想の特異さ】魅力

  倒錯された世界に人間の欲・本能が目覚めてゆく   こんな人におすすめ   ・映画ならではの、奇想天外な物語が好きな人 →他人の、それも実在の個性的な名優であるジョン・マルコヴィッチの脳の中に15分だけつながる穴から、ジョンの立場になって世の中を経験できる、という物語 →マルコビッチ本人が本人役として登場   ・当時、コミカル&キューティで大人気の女優キャメロン・ディアスが汚れ役、同性愛者に目覚める役として登場 →その夫役、ジョン・キューザックも、さえない人形遣い ...

2020/10/10

『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』(1986) 一生に一度ぐらい、溺れる恋愛をしてみたい

  常軌を逸していく女と男の愛情に激しく動揺しながら共感してしまう   こんな人におすすめ   ・人間の奥底に眠る、自分ではコントロールできない本能、潜在意識がゆさぶられる   ・公開当時1987年、センセーショナルな内容と映像で、口コミから世界的に大ヒットへ →これほど好き嫌いが分かれる映画はない →日本でも、はまる人が続出 →こんな恋愛の方が実はリアルかも?! →個人的に本作がきっかけで、分かりやすいハリウッド映画からフランス映画に大きく趣向が変わる &nbsp ...

2020/10/2

『ボーン・アルティメイタム』(2007) ボーン3部作 完結 /ボーンの誕生秘話が明らかになったその先は…?

  過去を知って初めて、あるべき自分が見えてくる   こんな人におすすめ   ・ボーンシリーズ3部作❝CIA特殊工作員&記憶喪失サスペンス❞完結編 →ロバート・ラドラム原作のジェイソン・ボーンシリーズ最終章 →タイトル❝アルティメイタム❞とは「最後通告」という意味   ・最後を観ずしてボーンシリーズは語れない! →とうとう、やっと、ボーンの過去が明らかにされる   ・CIAによる❝トレッド・ストーン計画❞の首謀者が亡くなり闇の中に…しかし発展版「ブラックブ ...

2020/9/22

『ボーン・スプレマシー』(2004) ボーン3部作 2作目 /【超レア】1作目をしのぐ大ヒット!スパイ&記憶喪失もの

  事件の真相が明らかにされ、新たなアイデンティティーが芽生える   こんな人におすすめ   ・CIA特殊工作員&記憶喪失サスペンス →賢さとキレのあるアクション、市中でのカーチェイス   ・1作目をしのぐ大ヒット。シリーズものとしては珍しい!! →シリーズものは第一作より売れないと言われている   ・失った記憶と事件の真相を追うサスペンスが物語を引っ張り、飽きさせない!   ・とうとう「トレッドストーン計画」が明らかに。犯人を追い込んでいく様が ...

2020/9/22

『ボーン・アイデンティティー』(2002) ボーン3部作 1作目 /まともな【スパイ&記憶喪失】もの

  過去の自分をたどり、アイデンティティーを探し求める   こんな人におすすめ   ・アクション、サスペンス、市中でのカーチェイス、特殊工作員(スパイ)、記憶喪失もの、が好きな人   ・CIAの特殊工作員のジェイソン・ボーン。任務途中でアクシデントに見舞われ記憶喪失になる。殺人未遂事件として表ざたに…失われた記憶を取り戻すため、事件の真相と自身がスパイになった経緯、アイデンティティーを探し求める。ボーンシリーズ3部作の1作目。   ・劇中に出てくるキーワー ...

2020/9/4

今村昌平監督『にっぽん昆虫記』(1963)  昭和を底辺で生き抜く【女の生き様が卑しくたくましく人間臭い】

  女の生命力、欲、愚かさ、性。このすべてがあってこそ人間という生き物。   こんな人におすすめ   ・小作人の娘として生まれ、昭和の時代を「女を武器」に生きてゆく   ・生きることは、時にみじめで、みにくく、いやしい。そんな女の生き様がありありと描かれる   ・父と娘の関係が、田舎独特で、きわどく、エログロさにド肝をぬかれる     見どころ   ・昭和の時代、底辺で生かざるを得ないからこそ、うきぼりになる人間の卑しさとたく ...

2020/8/24

『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(2013) 自分が本当に欲しいもの、あなたは知ってますか?

  バカバカしい話だけでは済まされない!   こんな人におすすめ   ・イギリスの、奇想天外な、おバカ映画が見たい人   ・『スリー・フレーバー・コルネット3部作』待望の3作目!!! ニラ製作、エドガー監督、エドガーとサイモン脚本、サイモンとニック主演のB級コメディのこと。 映画オタクたちが作った、愛すべき、おバカ映画で人気を博す! ~スリー・フレーバー・コルネット※3部作~ 『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004) 『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン! ...

2020/8/19

『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』(2018)【自己肯定映画】自信を持つことがすべて!と教えてくれる

  自己肯定から生まれる最強の自信とは?   こんな人におすすめ   ・自分に、特に外見に、自信がない女子は必見   ・人生で一番大事なことを教えてくれる →"説教がましくない!!"ところがコメディならではの持ち味   ・根拠のない圧倒的な自信は、他人から非常に厚かましく恐ろしくさえ見える。が「他人なんてどうでもいい!」の領域まで行ってこそ本物という手本がここにある   ・幸せは自分が自分をどう捉えるか、で決まる →自己受容&自己肯定 &nbsp ...

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