映画を作る 海外の助成金&ファンド

海外の映画関連助成金&ファンド|ヨーロッパ・ドイツまとめ

ドイツの映画関連助成金&ファンドについて
まとめます。

随時、更新予定です 。

ドイツの映画関連助成金&ファンド まとめ

日本単独で申請可能な助成金はなく、国際共同製作の助成金&ファンドのみ

 

日本単独で申請可能な助成金はなし

フランスように、
海外の映画製作に対する助成金は
実際存在します。

ベルリン国際映画祭のいち機関である
WORLD CINEMA FUND(WCF)が
助成金の運営管理をしています。

助成金には2つの種類があり、

WORLD CINEMA FUND
WCF EUROPE PROGRAMME

それぞれ、
Production Fundとdistribution Fundがあります

①は、発展途上国で経済的に
映画製作が困難である国に対して
助成されます。

日本は先進国とみなされるため
助成対象国と見なされません。
そのため単独で申請ができません。

②は、ヨーロッパと他の国との
国際共同製作をサポートするための
助成金になります。

ヨーロッパと言っても
MEDIA sub-programmeに参加している国に
限られます。
ただし主なヨーロッパの国は参加しています。

細かな条件はサイトを確認してください。
https://www.berlinale.de/en/world-cinema-fund/wcf-europe/programme.html

国際共同製作の助成金&ファンドあり

WCF Eourope Fund 国際共同製作

助成額

"Maximum funding:
60,000 Euro per project and / or 50% of the total production costs.
40,000 Euro per project for post-production funding.
The total production costs of the supported projects should lie
between 200,000 Euro and 1,400,000 Euro.” 公式サイトより

production
→6万€
→プロダクション費の50%
(総製作費20万~140万€の作品に限る)

Post-production
→ 4万€

申請締切

現時点(2019年12月)で締切は
Productionは2020年3月3日です。

Distribution fundingは、
2020年にドイツで公開される作品であれば
締切はなし

focus germany【8つの州の映画ファンド | regional funding】

ドイツには政府機関によって
助成金を出す組織が複数あります。

まずドイツ映画の海外振興のための会社、
German Films Service + Marketing GmbH があります。
ドイツ映画のための国レベルの情報や
サポートを担っています。
日本でいうとユニジャパンのような組織でしょう。
ただし、株式会社であり、
組成の歴史から様々な映画関連団体やユニオン(組合)から
成り立っています。

次にGerman Films
映画輸出税から成り立っていて、
the Federal Government Commissioner for Culture
and the Media(文化・メディア庁)と
ffa(下記参照)のオフィスに入っています。
その中にあるfocus germany
”8つの州の映画ファンド”機関の傘下にあり
ドイツでの映画の資金調達についての
相談役として機能しています。

ロケハンからポストプロダクションまで
幅広いネットワークがあり、
どんな相談にも対応可能とのこと。

 

申請条件

ドイツ人の共同製作プロデューサー
絶対条件です。

forcus germanyでは、
Coproduction partnaer 2019を作り
共同製作の候補・相手を
探しやすくしています。

ジャンル

あらゆるジャンルを受けれいています。
アート映画からショートフィルム、
質の高いドラマシリーズ、アニメ、
ドキュメンタリー、ドラマからコメディまで。

フェイズ

企画開発から、プリプロダクション、
プロダクションからセール、配給まで、
あらゆるファイズに対応しています。

the german federal film board (ffa)【国の助成&ファンド】

国の助成金提供機関の
the german federal film board (ffa)は、
映画税から毎年7600万€の予算が下り
映画製作のあらゆる段階で助成&ファンドを
しています。

助成金&ファンドの種類は、

①the german federal film funds (dfffⅠ&dfffⅡ)

②the german motion picture fund (gmpf)

詳細:www.ffa.de/funding

The German Federal Film Fund (DFFF I)

ジャンル

フィクション(長尺)、ドキュメンタリー、
アニメーション映画

助成額

予算の25%をドイツで使えば、
その20%を助成(返さなくてよいお金)

条件

・ドイツ人の共同製作プロデューサーが必要

・ドイツの共同製作パートは少なくとも20%
もしもプロダクション費が2500万€超えた場合、
ドイツのパートは500万€となる

・もしプロダクション費が2000万€を越えた場合
少なくともその20%をドイツで
使わなければならない

最低予算

フィクション:100万€
アニメーション:200万€
ドキュメンタリー:20万€

 

the German Federal Film Fund II (DFFF II)

プロダクション費が最低2000万€以上
メジャー映画のための助成金&ファンドです。

詳細はこちらをご覧下さい。

 

the german motion picture fund (gmpf)

the German Federal Ministry of Economic Affairs
and Energy(日本でいう経産省)が、
映画のロケーション強化の目的で年間
1000万€の予算を出しています。

フィクション、国際的な質の良いドラマや、
デジタル使用の映画製作プロダクション費の
20%を助成

条件

ドイツ人の共同製作プロデューサーが
主導・根幹に入ること

最低プロダクション費

プロダクションコスト
フィクション→ 2500万€以上
ドラマ→1話120万€

予算の大きなプロジェクトしか
応募できないため、割愛します。

詳細はこちらをご覧ください。

最後に

海外の助成金はファンドと
組み合わさっているので注意が必要です!

絶対条件として
その国の共同製作プロデューサーが
入らなければなりません。

パートナーを見つけることが、
大きな一歩につながります。
そこが一番ハードルが高い…
思い切って興味のある映画祭に行く、
そして企画書を持ち歩き、
実力のあるプロデューサーを見かけたら
一期一会と思い
みずから話しかける、といった
日ごろからネットワークを
作ることが重要そうです。

そのためには
英語力と勇気、英語での企画書、
様々の準備もあります。

企画開発の時期は
楽しくもありますが、
ほとんどが自腹なので、
お金と向き合うことにもなります。

一番必要なのは
その覚悟かもしれません。

  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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