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佐藤浩市主演 『Fukushima 50』感想(ネタばれ)|評価 ★★★★★ excellent 必見

総評

 

「あの時、現場で何が起こっていたか」をリアルに見せてくれる
そのすさまじさは、観るべき映画としか言いようがない

 

映画の背景

原作もの。

ノンフィクション
「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」門田隆将

キャスティング

 

どのキャストにも文句なし!

佐藤浩市と渡辺謙、

日本映画の2トップの共演、

競演、といったところ。

 

感想

『事実をもとにした物語』

この映画は、ここに尽きる。

 

原子炉の暴走を止められたこと、は

奇跡だった。

その奇跡が起きた本当の理由は

いまだわかってない…

(引用:「Fukushima50」より)

まず、ここに驚いた。

こうして自分が東京にいられること自体

奇跡なんだと。

ただ、確かに言えることは

最後まで闘った人たちがいた、こと。

本作は、その死闘を

くりひろげた人たちのお話。

 

2号機が爆発すれば、いよいよ

東日本が放射能汚染で壊滅になる…

そんなまさに危機的状況を

当時、テレビだけでは知る由もない。

テレビの向こうで

実際、何が起こっていたのか

その真実が明かされる。

 

福島の現場、

東京電力本店、

偉そうに騒ぐ官邸。

ヒエラルキーと

それぞれの立場の違い。

的外れな命令に翻弄される現場。

 

総理にいたっては

現場に入ったところで

役に立つわけがなく

一刻を争うときに、かえって

現場の足手まといに。

その痛さに思わず失笑。

忖度しないで

カットせず真実として

描かれていてよかった。

おかみの言いなりで

腑抜けの本店もしかり。

現場のやりきれなさが

イヤというほど伝わる。

こんなことが実際に

起きていたとは

茶番過ぎて

あきれてしまう。

が、これが日本の現実だ。

 

とにかく本作は

語るより見ることだ。

一人でも多くの人に

あの時の事実を知ってほしい、

そして、

なぜこんなことが起こったのか

何を間違えたのか、

改めて問い直す機会になる、

と強く訴えざるを得ない。

 

作品情報:

上映時間 122分
製作国 日本
配給 松竹=KADOKAWA
日本初公開日: 2020/03/06
監督 若松節朗
出演 佐藤浩市 渡辺謙 吉岡秀隆
公式サイト:https://www.fukushima50.jp/
Youtubeで予告を観る:

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Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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