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『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』感想|評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

総評

久しぶりに、テリー・ギリアム節がさく裂!!
奇想天外さで真をつく難解さを楽しめるかどうか

 

映画の背景

 

「構想30年、企画とん挫9回」だの

「呪われた企画」だの、

宣伝にとっては非常に好都合!

いわくつきの映画、というだけで

映画ファンなら

心がめちゃくちゃ揺さぶられます。

映画を作る側は

「企画とん挫9回」に、

励まされること間違いない!

ただし、実際に映画を観ると

「構想30年、企画とん挫9回」も

仕方ないと思わせる内容…

さすが、

鬼才と呼ばれるだけあります。

まったく、名前負けしてません。

 

キャスティング

 

どれだけの俳優が

主演として発表になったか…

ドパルデュー、

ジョニー・デップ、

ユアン・マクレガー、

ジョン・ハート…

誰をとっても

どんな風に主演を演じたか

想像すると面白い!

人気俳優だから

相次ぐトラブルによる撮影延期に

つきあえるわけはない。

ジョン・ハートにいたっては

ガンという病気を患ってしまう。

 

映画が完成するのは

その作品にあったタイミングが

あるのでしょう。

主演を射止めたのは、

アダム・ドライバー。

今じゃ監督であれば

こぞって彼を

キャスティングしたがります。

振り返ると

過去の主演たちは

その時代の顔です。

 

感想

 

はっきり言って、

これでもか、というほど

あれだけセットを豪華に作れるのは

今どき、彼だけでしょう。

見た限り、おそらく

CGはほとんど使ってない。

5か国の共同製作という

スケールも違います。

世界中が、彼の

呪われた企画を映画として

完成させたかったピュアな想い、

一方で

製作の時点で

これだけ世間で知名度があれば

ヒットするという

腹黒さもうかがえます。

とはいえ、資本を投じるのは

かなり勇気がいるのは

間違いない…

『未来世紀ブラジル』に

感銘を受けたものとしては

新作が見れたことには

歓び、しかありません。

製作者たちに感謝です。

 

内容は、テリー・ギリアム監督自身の

映画業界に生きる人間の業(ごう)の

お話です。

それを、劇中劇という形式で

「ドン・キホーテ」を

映画として製作する話を

ドン・キホーテ自体の物語に絡めて

物語は進みます。

過去か夢か現実か、

正直、訳がわかりません。

登場人物たちの想いが

幻想的な映像によって

いりまじります。

こんな奇想天外な

シチュエーションを

よく脚本に落とし込めるな…

「構想に30年」は、

大げさではなく、

かかるであろうと納得です。

この奇想天外さに

133分という長時間、

ついていけるか、が

観客の技量にかかっています。

テリー・ギリアム作品が初めての方は

彼の前作を観てから

観ることをお勧めします。

 

作品情報:

上映時間 133分
製作国 スペイン / ベルギー / フランス / イギリス / ポルトガル (2018年製作)
配給 ショウゲート
日本初公開日: 2020/01/24
監督 テリー・ギリアム
製作
出演 アダム・ドライヴァー  ジョナサン・プライス  ステラン・スカルスガルド
公式サイト http://donquixote-movie.jp/
Youtubeで予告を観る

  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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