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韓国映画「パラサイト 半地下の家族」感想 (ネタばれギリギリ)|評価 ★★★★☆Very Good! 観る価値あり

『パラサイト 半地下の家族』評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

総評 格差社会の漫画のような風刺に笑った先から
ぞっとする風景が見えてくる

祝!第92回 アカデミー賞©(2020年)作品賞、監督賞、脚本賞、外国映画賞、受賞
ハリウッド映画の賞レースが、とうとう外国映画、
それもアジア映画に最高賞を贈ったことに、拍手を心から贈ります。

鑑賞理由

 

2019年5月、カンヌ国際映画祭パルムドールを

韓国映画が初めて輝くという知らせに

衝撃が走ったと同時に心が躍った!

アジア勢が2年連続で最高賞の

パルムドール獲得は快挙であり、

アジアンとしては誇らしい。

監督のポン・ジュノは、世界的にも

是枝監督と肩を並べるぐらいに有名だ。

パルムドール受賞もおかしくない。

是枝監督と比べて作風は痛烈で

それゆえに衝撃的な描写が多い。

映画らしい映画だ。

だからハリウッド向きで喜ばれる。

本作はパルムドールを受賞したことで

作家性に太鼓判が押された!

衝撃作だけにとどまらない、

“今、意味のある”作品に違いないと

期待値が上がる。

 

映画の背景

 

格差社会にジタバタする人間模様ーー

漫画のようなタッチで

描かれているため

半地下の生活ぶりや彼らの会話に

おもわず吹き出してしまう・・・

しかし、この″半地下生活”は

現在の韓国では、

架空のお話ではすまない。

この半地下生活を送る人々、

いや、送らざるを得ない人々が

シャレにならないほどいるらしい…

彼らの会話も

耳を疑うほど卑しく、そして

あっけらかんとあからさまだ。

そんな半地下生活の人々が

大金持ち一家を徐々にのっとる話と聞けば

人間誰しも、それなりに

嬉々として興味がわくはず…

お金に振り回される人間ならではの

このダークな面を

観る前から我々に突きつけるのも、

ある種、愉快で引きつけられる。

 

感想

 

格差社会に生きる我々の行く末は

きっと漫画より陳腐なんだろう。

お金に振り回される人間に

何が残されているのだろう。

何を求め、

どこに向かっていけば、

人間らしく胸張って

生きていけるのか…

「人間らしく」とは何か…

結局、答えは見つからない。

見つからないまま

幻想を追って生きていくことこそが

答えかもしれない。

映画のラスト、

あなたなら「生きる」意味に

どんな答えを見るだろう。

 

作品情報:

上映時間 132分

製作国 韓国(2019年製作)

公開情報 劇場公開(ビターズ・エンド)

監督 ポン・ジュノ

出演 ソン・ガンホ  イ・ソンギュン   チョ・ヨジョン

公式サイト:http://www.parasite-mv.jp/

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  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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