Netflixオリジナル『マリッジ・ストーリー』感想｜評価 ★★★★★　excellent! 必見

『マリッジ・ストーリー』評価 ★★★★★　excellent! 必見

総評　ある夫婦の離婚劇を過剰なまでにリアルに描かれる
夫婦の愛が変わり、家族が壊れる様はとても切ない

鑑賞理由

公開、配信された当初は

ある夫婦の離婚劇というストーリーに

今さら？と地味な印象をおぼえ

特に観たい気はしませんでした。

ただ、夫婦を演じる俳優たちが

単純に面白いかけわせで、

キャストにお金をかけている印象。

さすがNetflixオリジナル作品です。

特に夫役を演じたアダム・ドライヴァーは

時の人です。

ハンサムとはいいがたく、

非常に特徴のある外見の持ち主です。

妻役に、

少し前まで"ハリウッド女優”の代名詞として

名をはせた、スカーレット・ヨハンソン。

あふれんばかりの胸元と厚ぼったい唇は

セクシーシンボルそのもの。

ド派手な衣装に身を包んで

あっちこっち飛び回ったり、

ロマンチックな恋愛映画に

引っ張りだこでした。

夫婦としての

この組み合わせは意外で

不思議な空気を出しています。

何より

彼女にしては、地味な役のため

演技力が求められているように

思いました。

映画の背景

本作は、監督が脚本も手掛けていますが、

なんと、というか、やはり、

ほぼ、彼の実話をもとに描かれているそうです。

道理で、リアルさ、切なさ、苦さ、あの涙は

想像じゃ描けません。

敏腕弁護士だからこそ

本人たちが望んでいた円満離婚が

ひとり息子をめぐって

どんどん泥沼化していく…

経験者でしか味わえない苦さが

ありありと描かれています。

また、ストーリにでてくる女性弁護士は

実在のモデルがいて、

ハリウッドスターの離婚といえば

この弁護士、というぐらい業界では有名人らしいです。

妻役のスカーレット・ヨハンソンも

プライベートで離婚していますが

実際に彼女を弁護士にやとったとか。

感想

誰もが認める理想のカップルが結婚。

夫婦として日常を過ごすにつれ

少しずつお互いの不満がたまっていく…

子供ができ家族となり

父として母として、それぞれは

嬉々として役割を担っていく一方、

夫婦としての愛は冷めていく。

その様がとてもリアルで切ない。

しかし、そこがとても人間らしく

葛藤している様がいとおしい。

母として、

妻として、

女として、

女優として

このままの自分の人生への不満、

これからの自分の人生への期待で

揺れるタイミングに

旦那の浮気という裏切りにあう…

よくある展開に

妻は離婚に踏み切る。

ここからが、

本作の見せ場が始まります。

夫婦の言い合い、喧嘩に

俳優たちの演技も

光ります。

喧嘩してぼろぼろに

なりながらも

お互いの良さは知っている。

どちらも

協定離婚を望んでいたはずが

子供をめぐり

どんどん泥沼化していく様は

離婚の現実を

つきつけています。

縁あって結婚。

そして離婚。

それぞれの人生は続きます。

作品情報：