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才能ある新人発掘と共同製作マーケットが有名な『ロッテルダム国際映画祭』

去年のちょうど今頃、オランダの
ロッテルダム国際映画祭に初めて行きました。

映画祭期間中に開催される、“The IFFR Pro Days 2018”に参加。
ロッテルダム国際映画祭やワークショップに興味のある人に向けて、
その時の模様をお伝えします。

ロッテルダム中央駅

映画祭の特徴

 2019年で48回目となり、歴史のあるオランダ最大の映画祭。

新人や若手で才能ある映画人を後押しする映画祭として有名で

インディペンデント映画やアジア映画を多く上映します。


とても雰囲気がよく敷居が高くないフレンドリーな映画祭だとも

言われています。

映画祭のほかに共同製作マーケット「CineMart 」を


初めてスタートさせたことでも有名です。


これは共同製作の企画開発を促進させるためのプログラムと


言えばいいでしょうか…

共同製作とは、平たく言うと異なる国の映画人同士が作る合作のこと。

他の各映画祭が「CineMart 」にならって、


共同製作マーケットを始めているので


とても画期的なマーケットと言えます。

トラのロゴが映画祭のシンボル

街中のいたるところにトラ、トラ、トラ

The IFFR Pro Days 2018について


私が参加した“ The IFFR Pro Days 2018 ”は


映画人向けのワークショップや交流会、マッチング、


企画相談、などなど、映画の知識や人脈を広げるプログラム。


もちろんある程度映画もタダで鑑賞できます。

ただし参加には条件があり、映画業界での実績が必要。

英文履歴書など書類申請して審査が通らなければ参加はできません。


それなりに審査は厳しいようです。


運よく、自分は無事に審査を通過し、


日本円で2万円払って、パスをゲットできました。

審査をクリアーしたのだから、無料かと思ったら甘かった…

その“ The IFFR Pro Days ”の一つに「CineMart 」が

位置づけられています。

このマーケットへの参加こそ、もっと難しい。


まず、共同製作の企画があり、


その企画が審査に通らなければなりません。


この共同製作マーケットは、フィクション映画が対象。


ちなみにドキュメンタリーの場合は、


「アムステルダム・ドキュメンタリー国際映画祭 」となり

同じような企画マーケットが存在します。

このプログラムの最後には、もっともよい企画に、


アワードが与えられます。


賞金は確か300万円程度だったと記憶しています。


その賞金はまさに企画開発費に充てられるので、


それを狙って、世界中の映画人たちがこぞって


参加応募しています。

映画祭中は人脈作りがカギ

メイン会場だけでなく、街の映画館は映画祭の映画上映、

ホテルではシンポジウム、ワークショップ、交流会があるので

関係者が街を右往左往しています。

街の映画館も映画祭一色

ほとんどの人がパスを首からぶら下げているので

関係者だとすぐわかります。


またメイン会場にはbarも設けられていて


結構遅くまで営業していたようです。


プログラムの一つでメンターと呼ばれる映画関係者と


個人面談を受けました。


ロシア人の若いお嬢さんでしたが、プロデューサーとのこと。


以下のようなアドバイスをもらいました


ごく一般的なことですが

ココがポイント


・連日のごとく、パーティも催されているので

積極的に参加して、人脈作りに励む

・もちろん企画書は持ち歩く


・大物の映画関係者といつあってもいいように、

自分の企画を一言で言い表すキーワード、
キャッチコピーを考えておく

・そして1分で企画概要を説明できるようにする



映画祭ではどこにチャンスが転がっているかわかりません。


特に共同製作の場合は英語力と勇気と熱意が必要。


度胸があれば、多少英語力がなくても


乗り越えられるはず。

宿泊先と食べ物

1月末のロッテルダムは頭が痛くなるほど寒い。

夜はキンキンに冷えているので


外出は気が重くなります。


ただ、食事の面は問題なく美味しくいただけました。


コロッケのような食べ物があり、なじみがあるからか


とてもホッとする味でした。

 

宿泊先は、安く済ませるためにキッチン付き

滞在型ホテルに女性3人で宿泊。

スーパーも徒歩5分で行けます。

スーパーはさすがヨーロッパと言わんばかりに

チーズ、ヨーグルト、乳製品、そしてパンが

日本では想像できないほどのたくさんの種類でびっしり。

どれも美味しそうで目移りしてしまう…

さらにジュースが生で搾れるようになっているんです。

食事はできるだけ自炊を心掛けていたので

品数は少なく質素ながら、素材がいいので大満足!

ある日の朝食

 

美味しい食事と親切なスタッフ、オランダ人のおかげで

映画祭を堪能できました。


残念ながら、持参した企画に対して


収穫は得られませんでしたが映画祭でしか出会えないような


日本人やヨーロッパ人とのネットワークはできました。


マーケットにアジア人をあまり見かけなかったのが残念。


今回で少しはロッテルダム国際映画祭の要点は


つかめた気がします。


次回の新たな企画に期待したいです。

参考

2019年1月23日(水) – 2019年2月3日(日)
開催地 オランダ ロッテルダム
来場者数 約35万人
上映作品数 約600作品
※出品やCineMartの応募締め切りは公式サイトを要確認。
だいたい夏から秋に締め切る傾向にあるようです。
ただしThe IFFR Pro Daysの締め切りは12月まででした。

  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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