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沖縄映画『ココロ、オドル』感想|評価 ★★★☆☆good! 見る価値あり

沖縄映画『ココロ、オドル』感想|評価 ★★★☆☆good! 見る価値あり

総評
“沖縄映画”という新たな分野が確立された予感を味わえます。
沖縄の人にしか撮れない映画です。

 

鑑賞理由

 

短編『こころ、おどる –Kuerama Blue–』を観ていたので

それが長編として、どう作られたのか興味がありました。

また、主演の尚玄氏、監督の岸本司氏も

挨拶をさせてもらっています。

特に岸本監督は沖縄という地にこだわり

沖縄で映画を作り続けている数少ない監督です。

俳優の尚玄氏は、英語がペラペラで

日本だけでなく世界を視野に入れて活躍しています。

活躍する場は、それぞれ違いますが

沖縄県人ならではのクリエーターの生き様が

2人には感じられます。

 

映画の背景

 

沖縄県が離島への観光に力をいれ、

映像を通して沖縄の魅力を国内外に発信する、

「平成26年度フィルムツーリズム推進事業」がありました。

短編『こころ、おどる –Kuerama Blue–』は、その事業から

生まれた作品です。

舞台は離島であることが必須条件。

その経緯で慶良間諸島で撮影されました。

島の海の青さだけで圧倒されます。

そんな美しい島でおこる人間模様が描かれ

短編3部作で構成で描かれています。

 

キャスティング

 

沖縄出身の有名な俳優さんが

そろって出演されています。

沖縄のおばぁ代表は、この人しかいません。

吉田妙子さん。

NHKの朝のテレビ小説「ちゅらさん」でも

おばぁ役で出演されていました。

この方が画面にでてくると、沖縄の風が吹きます。

孫役に、尚玄氏。

精力的に活躍する場を海外に広げている、

きっと今、波に乗っている役者さんです。

その他、ほとんどの役者さんが

沖縄出身のため、方言が映画を引き立てていました。

 

感想

 

沖縄県人と旅で訪れた異国人、

沖縄県人と移住者、

沖縄県人同士、の家族をめぐる3つのお話です。

どれも心の糸がからんでうまく回らなくなり

もがきながらも

その糸がほぐれていく様を描いています。

これは沖縄人による沖縄の映画です。

彼らでしか描けない、表現できないもので

そこかしこに光っていました。

人、情、音、方言、におい、感情…

それらを照らす太陽と

いつもそこにある真っ青な海と白い砂浜。

沖縄映画、という、ひとつのカテゴリーが

誕生していました。

作品情報:

上映時間 96分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(ファンファーレ・ジャパン)
監督  岸本司
製作 島袋武志
出演  尚玄  吉田妙子 ダニエル・ロペス  仲宗根梨乃 仁科貴 池間夏海 加藤雅也 山城智二
公式サイト:https://www.kokoro-odoru.okinawa/
Youtubeで予告を観る:blob:https://vod-server.wix.com/9f5c6d82-465e-4f51-ba23-f38bf8381e4c

  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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