評価 ★★★★★ excellent! 必見
総評:ワンシチュエーションという新しいくくりで
映画を撮り切った新しい才能に拍手
目次
鑑賞理由
映画関係者の方から薦められました。
「非常に低予算で作られている、脚本も素晴らしく成功している、
何より、音だけでストーリーが進むので、映画館で観たほうがいい」
映画館の様子
新宿武蔵野館にて、3月14日(レディースデイ)、16:30~の回。
定員約80名のミニシアター、ほぼ満員でした。
おそらく、映画好きの方々なのでしょう。
老若男女のお客さんでした。
映画の背景
1988年スウェーデン生まれの、
グスタフ・モーラー監督の長編デビュー作。
新しい才能として今後も注目されることでしょう。
彼は本作の脚本も手掛けています。
そして巷でにぎわしているニュースとしては
「早くもハリウッドでのリメイク」が決定したそうです。
主役は、ジェイク・ギレンホールだとか。
彼の会社でリメイク権を取得したようです。
キャスティング
登場人物は主人公の警察官だけ。
デンマーク映画のため、日本では
顔の知られた俳優さんではありません。
言葉もデンマーク語なので耳慣れません。
それがかえって、顔も言葉も新鮮に映ります。
感想
「世界の映画祭の観客賞を総なめ」という触れ込み通り、
奇抜さが群を抜いていて、とても面白かったです。
驚きだけでなく映画特有のエンターテイメント性、
次の展開が読めないワクワク感も楽しめて
★は5つとなりました。
舞台は警察緊急指令室のみ。
オペレーターである警察官と緊急を要する相手との
やりとりだけでストーリーが進みます。
新たなくくりなのか、
まさに“ワンシチュエーション映画”です。
あの「カメラを止めるな」も同じワンシチュエーションもの。
同時期に作られていたのは、面白い偶然です。
クリエーターの発想は、波動となって、
伝染するのでしょうか…
ワンシチュエーションだけに
その演出力とアイデアがとても光っています。
まさに監督の新しいことに挑む姿勢がうかがえます。
映画は人間模様/ドラマを描いているので
脚本さえしっかりしていれば
低予算でも非常に面白いものができることを
この映画は証明しています。
そういう意味でも
とても意味のある映画でした。
必見です。
作品情報:
『THE GUILTY/ギルティ』(2018年製作)
上映時間 88分
デンマーク映画
監督 グスタフ・モーラー
脚本 グスタフ・モーラー /エミール・ニゴー・アルバートセン
出演 ヤコブ・セーダーグレン
配給 ファントム・フィルム
公式サイト:https://guilty-movie.jp/
Youtubeで予告を観る:https://youtu.be/y00KZLZZ8qw