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補助金″J‐LOD”公募スタート|コンテンツグローバル需要創出等促進事業費補助金

海外発信を想定する映像コンテンツに対する補助金の
説明会に行ってきました。
補助金上限は1社につき3000万円!(補助対象額6000万円)
当てはまりそうな企画をお持ちの方はぜひ、
挑戦してみてください。

感想:応募条件に企画をあてはめて申請すれば受託の可能性大
『1度却下されても、何度でもトライ可能』がミソ!

 

補助金の概要

 

この補助金は経産省の30年度補正予算によるもので、
『海外展開を目指すコンテンツの企画・開発として試作映像などを制作する』
事業者に対して補助金を交付されます。

正式名「コンテンツグローバル需要創出等促進事業費補助金」です。
ちなみに、「企画・開発」だけでなく、
そのほか2つの種類の補助金もあります。

参考
1)コンテンツ等の海外展開を行う際のローカライズおよびプロモーションを行う事業
3)デジタル技術を活用した先進性の高いコンテンツ等の開発等を行う事業

実施期間:2019年3月15日から2020年3月31日まで

補助金の補助率:対象経費の2分の1
全額ではないので、要注意です。

 

応募条件は?

◆必須条件◆
・コンテンツは海外発信を想定
・制作会社がコンテンツの著作権や関連する権利を保持、
もしくはレベニューシェアを受ける

◆対象コンテンツ◆
・映画
・テレビ番組
・配信番組
・アニメ
・ゲーム
・その他映像コンテンツ(VR技術コンテンツ含む)

ただし、以下はNG
・成人向けコンテンツ(第三者自主規制機関により18歳未満制限)
・展開国の基準により成人向け
・政治的、宗教的宣伝意図を有する、もしくは準じる
・特定の政治的、宗教的立場を誹謗中傷するコンテンツ

インディーズ系のクリエーターにとって
表現の自由、を審査側はどこまで受け止められるか、
が勝負になりそうです。

◆応募資格◆
以下の要件を満たす法人のみ
ー日本の法令に基づき設立された法人(企業・団体)
ー本業務を円滑に遂行するために必要な組織人員を有し、
かつ資金などについて十分な管理能力を有している法人

※幹事法人を持たない団体(コンソーシアム、共同事業体・製作委員会など)は
申請できません

 

補助対象の経費とは?

海外展開を行う際の対象経費として大きく2つに
分かれます。

①制作に関する費用
ー映像制作費用(トレーラー、プロモーション映像)
ーシステム開発費要(VR・ゲームなどのβ版※開発費用)
ーコンセプトアートなどの制作費用
ー脚本費
ー翻訳費
ー企画書作成費
ー人件費(事業に直接従事する人員の直接作業時間にかかわる経費)

※β版とは
正式版をリリース(公開)する前にユーザーに試用してもらうためのサンプルのソフトウェアである
(引用:Wikipedia)

②海外出展などに関する費用
海外でのピッチング等を目的とする場合の
ー航空券代
ー宿泊費
ー現地移動費
ー出展料
ーブース料
ー参加登録料

【注意点】
ー補助金を受けた後に還付を検討しなければならない経費
・海外消費税
・海外付加価値税
・海外増値税 など

ー個別の海外出張経費は対象外
商談として個別に海外に営業に行く場合の渡航費などは
対象経費として認められていません。
あくまで、大きな海外マーケットで多くの海外事業者と
商談が見込めそうな場合に限るそうです。

 

応募方法

◆事業者登録(初回のみ)
ー事業者登録フォーム(サイトより指定フォームをダウンロード)
ー登記簿謄本(3カ月以内)
ー直近2期分の決算書(貸借対照表と損益計算書)
ー補足資料(任意・会社案内、事業案内など)

◆事業の応募
ー事業計画書(サイトより指定フォームをダウンロード)
ー補足資料(企画書、計画書)
ー収支計画書(サイトより指定フォームをダウンロード)
ー実体体制図(書式自由:本体制になるまで)
ー補足資料(任意:渡航者リストや既存の見積書など)

◆応募締切・採否通知スケジュール
毎月最終営業日に応募を締切、締切から1か月以内に採否を通知

①3月 29 日(金)締切 → 4 月 26 日(金)までに採否通知
②4月 26 日(金)締切 → 5 月 24 日(金)までに採否通知
③5月 31 日(金)締切 → 6 月 28 日(金)までに採否通知
④6月 28 日(金)締切 → 7 月 26 日(金)までに採否連絡
⑤7月 31 日(水)締切 → 8月 30 日(金)までに採否通知
⑥8月 30 日(金)締切 → 9月 30 日(月)までに採否通知
⑦9月 30 日(月)締切 → 10 月 28 日(金)までに採否通知
⑧10 月 31 日(木)締切 → 11 月 29 日(金)までに採否通知

◆応募フォーム
https://www.vipo.or.jp/project/j-lod/

 

説明会|VIPOとは?

3月になると、来年度に向けた
補助金の公募が決まり、説明会が始まります。

特定非営利活動法人 映像産業振興機構、通称、VIPOは、
経産省や外務省の日本のコンテンツの海外促進を目的にした事業の
事務局に採択され、さまざまな事業を請け負っています。

過去には、J‐LOPという補助金の事務局をしたことで
一躍、その名前が広まりました。

その流れを受け、今回も事務局となったようです。
ここの組織の動きを常に、
頭に入れておきましょう。
特に、10月前後、3月ごろは、注目です。

今回の補助金のポイント

 

ポイント

1、件数に制限なし

同じ企画でもプロセス、段階によって、申請できます
例:まず制作費用(脚本費、企画作成費、翻訳費)申請し海外出展費用にも申請

2、一度、申請して却下されても
同じ企画で何度でも申請可能

改善点は事務局の担当者に相談しましょう。
彼らのお給料は税金です。
過去、同じような補助金の際も、
彼らは親切に教えてくれました。

また説明会はできるだけ参加しましょう。
事務局の顔が見えるのは大事です。
名刺も渡すので、説明会に出席しているかどうかも
審査の基準になる場合もあります。

  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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