Netflix『全裸監督』|評価 ★★★★★ Exellent! 必見!
総評 Netfilixオリジナル作品でやっと面白い日本コンテンツが誕生!
8話一気見、間違いなし!
目次
鑑賞理由
Netflixオリジナル作品、
それも実写の日本コンテンツで、
配信前に
こんなにワクワクさせてくれた作品は
ありませんでした。
原作は、ポルノの革命児、AV監督"村西とおる”自伝、
監督は「百円の恋」の武正晴氏が総監督、
主演は山田孝之氏。
これを観ずして
この夏、何を観るのか!!
猛暑という理由だけでなく
本作により映画館が遠のきました。
制作の背景
Netflixの潤沢な製作費は有名な話。
製作費がドラマ1話につき1億円!
という噂さえ、最近耳にしました。
ドラマの内容次第では
予算に限りはなく、
制作側のやりたいように
撮らせてくれる、
という夢のような現場です。
日本のコンテンツ業界、特に映画業界は
世界に比べて予算規模の小ささは
嘆かわしく、
制作陣にとっては悩みの種です。
そして、規制も多く
自由な表現をできるのは
もはや幻と化しています。
そこへ現れたのが、世界配信のNetflix。
映画の制作者たちは、
こぞって自分の企画を
Netflixの担当者に投げています。
私の周りでは一様に
「世界に通用するエンターテインメントが
欲しい」と断られていますが…
果たして
どんな作品・企画なら世に出るのか、
制作者たちはヒントを
待ちわびていました。
実写『火花』『Terrace House』の次に、
どんな企画が通るのか、
さっぱり分からないからです。
日本コンテンツの目立った動きとしては
2019年1月から配信が始まった、"KonMari"が
まさかの大ヒット。
アニメでは、『リラックマとカオルさん』、
『ULTRAMAN』、『新世紀エヴァンゲリオン』が
次々に配信スタート。
満を持して、やっと
実写ドラマの配信が始まります。
それが『全裸監督』です。
キャスティング
キャスティングは
どの役者をとっても申し分ありません。
山田孝之氏が、
ドラマが進んでいくにつれ
本人の村西とおるに近づいていく様は
観ていてとても愉快です。
山田孝之氏の体を張った演技は
期待を裏切りません。
黒木香を演じる森田望智氏を筆頭に
ポルノ女優を演じる女優たちの
まさに、ありのままをさらけ出し
身体を張って勝負しているところが
物語とリンクし
観客をのめりこませます。
感想
日本独特のエンターテイメントです。
まさに日本コンテンツ代表。
80年代の狂乱の時代を
ポルノ監督"村西とおる”を通して、
愛と狂気の生々しい人間模様を
描いています。
エンターテイメントとして
人間同士の対立構造を
物語の主軸にもってきているので
とても分かりやすい。
音楽も有名な洋楽で、
物語を盛り上げています。
当然、
ポルノ業界を描いているので
裸の絡みが盛りだくさん!
とにかく飽きさせません。
俳優さんもノリノリだし、
セットやキャスト、音楽も
すべてが贅沢で、
観る甲斐があります。
確かに、全世界190か国配信する
エンターテイメントとしては、
世界中の人が楽しめる要素が
ちりばめられていました。
・SEX(ポルノ業界)
・暴力(アクション)
・やくざの世界
・音楽
・えげつなさ
・警察 VS やくざ
・異色の革命児→とても痛快→感情移入!!
シーズン1、
8話の一気見は間違いないです。
作品情報:
シーズン1×8話(2019年8月8日~)
製作国 日本
Netflix 全世界配信
総監督 武正晴
監督 河合勇人 内田英治
脚本 山田能龍 内田英治 仁志光佑 山田佳奈
出演 山田孝之 満島真之介 森田望智 柄本時生 伊藤沙莉 國村隼 玉山鉄二 リリー・フランキー 石橋凌
原作 本橋信宏『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版)
公式サイト:
予告を観る:
参考
ソーシャル経済メディアのNewspicsが
『全裸監督』配信の翌日に、
The UPDATE「Netflixはメディアを制するか」配信。
Netflixをテーマに、日本のテレビ業界やメディアの問題点と
世界でのコンテンツの傾向、日本のコンテンツとの違いが
プロの視点で語られます。
中盤過ぎ「日本で、今後どんなメディアが出てくるか」という問いに
鈴木おさむ氏がズバリ、このメディアだ、と答えています。
彼が指摘したメディアを抑えることは
今後の日本メディアの動向を探る点で面白そうです。
ゲスト|
鳩山玲人氏(鳩山総合研究所所長)アメリカのメディア傾向を抑えてて参考になります
鈴木おさむ氏(放送作家)テレビ業界との比較、Konmariに対する批判に苦笑
明石ガクト氏(ONE MEDIA代表取締役)番組冒頭、日本メディアの構造を解説
工藤里紗氏(テレビ東京プロデューサー)企画を通し番組を当てることで有名
全世界で1億人以上の利用者を抱えているネットフリックス。特にアメリカでは、メディア市場をネットフリックスが席巻しています。テレビやラジオなどの既存メディアのシェアが大きいといえる日本で、今後、ネットフリックスやアマゾンなどの有力企業が競争を続け、エンターテインメント、メディア業界の勢力図は変わってくるのか? 鳩山総合研究所所長の鳩山玲人氏、放送作家の鈴木おさむ氏、ONE MEDIA代表取締役の明石ガクト氏、テレビ東京プロデューサーの工藤里紗氏を招き、徹底的に議論します。(Newspicsより)