総評 この監督とこの俳優だからこその“なせる業”を堪能。
実在の人物の話だからメッセージ性も強く心に響きます
目次
鑑賞理由
主人公を演じるホアキン・フェニックスは
俳優なのに彼の傷のある顔が好きです。
そして彼の選ぶ役には、いつも
挑戦する姿勢がうかがえます。
何と言っても、ガス・ヴァン・サント監督と
ホアキンのコラボレーションは、なかなか期待できます。
彼が監督として手掛けた作品の
日本での劇場公開は久しぶりだったのも
劇場鑑賞を選んだ大きな理由のひとつです。
映画の背景
公式サイトを読めば、
制作過程がかいてあるので
多くは語りませんが、
20年も企画で止まっていた映画が
やっと日の目を見るのは、
観客としてもうれしいです。
いろんな人の想いを経て
完成した映画は
それだけ意味や意義があります。
キャスティング
登場するすべての俳優さんに
文句のつけようがありません。
好きな俳優さんがそろって出ていました。
なにせ実力者ぞろい。
主人公をどん底に陥れた人物を演じたジャック・ブラックは、
いつも通りのイカれた役でしたが…
カウンセラー役のジョナ・ヒルは、あっという間に
今のアメリカの映画界をけん引するぐらい
活躍しています。
やはり、コメディ出身者は演技がうまいし
面白いことを自ら、率先して形にしていき、
とてもカッコいい、です。
彼女役のルーニー・マーラも
大胆で肝が据わっている女優さんです。
今までの出演作で、彼女はすべてをさらけ出したので
出し尽くした感は否めませんが。
感想
人間、落ちる時はとことん落ちる…
どん底から、新たな人生が始まるかは、自分次第。
とにかく、人生が悲惨であればあるほど
そこから這い上がれば、何物にも勝る幸せがあるでしょう。
まさに、そんな物語です。
悲惨な人を見て、自分は恵まれているなんて
安心していられません。
そんな余裕なんて、あっという間にゴミと化します。
どん底から這い上がることなんて
普通の人には、できない。
何もかも普通で安泰だから真似さえできない…
人生として振り返った時
普通が一番いい、なんて思えるのだろうか、
疑問が出てきます。
作品情報:
上映時間 115分
製作国 アメリカ(2018)
公開情報 劇場公開 東京テアトル
監督 ガス・ヴァン・サント
製作 シャルル=マリー・アントニオーズ
脚本 ガス・ヴァン・サント
出演 ホアキン・フェニックス ジョナ・ヒル ルーニー・マーラ ジャック・ブラック
公式サイト:http://www.dontworry-movie.com/
Youtubeで予告を観る:https://youtu.be/ASfwfdL_J94