『無ケーカクの命中男／ノックトアップ』(2007) できちゃった！相手は最悪な男… あなたならどうする？

2020-07-27

計画通りにならないのが人生…　そのときどきの覚悟で人生は創られる？！

こんな人におすすめ

・がちがちに人生設計を立ててる人、ちょっと計画がずれただけでウダウダと弱腰になっている人

・アメリカで公開初登場第２位、興行成績１億４千万ドル超の大ヒットコメディー

・当時、アメリカのコメディーをけん引したスタッフによるえげつない笑い、ブラックなセンスが満載

・大ヒット『40歳の童貞男』のジャド・アパトー監督作品。公開当時、アメリカで若手実力派のコメディアンたちがこぞって出演。その後、ハリウッド映画の主演に続々と抜擢されている。

・主人公の男は、ろくな仕事もせず、マリファナで四六時中ぶっ飛んでるゴミ男。その仲間たちとの共同生活の堕落ぶりが、まあーーーえげつない。彼らの会話は下品で笑いを超える。これこそ、アパトー監督作品の持ち味！

・男の主人公のゴミ仲間は映画好き。映画の会話が映画オタク級で、シネフィルには楽しい
→生まれてくる我が子のための部屋には『エターナル・サンシャイン』のポスターが貼ってある。

見どころ

・ブ男との、たった一度の酒の勢いでの妊娠。将来有望の、まだまだ夢見がちな金髪美人がどう折り合いをつけていくか

・結婚、妊娠、についての男の本音が満載

・金髪で白人女性の本音、愚痴が、どこか共感しにくい…　そもそも、ちやほやされて育ったせいでプライドが高いからか！

・描写も際どい。特に出産シーンは「そこ、わざわざアップで映す？！」と目をおおって笑えない…　さすが、アパトー監督。

・お姉さん夫婦の子供たちが、無邪気でとてもかわいい。そこが映画のテーマのひとつ。なぜなら子供の素晴らしさなんて独身貴族には想像もつかない…無計画に『できちゃった』からビビっているが、子供を持つことで知らない世界が、人生が意味深く広がってゆく。この子供たちは、アパトー監督の実の子で姉役のレスリー・マンとは夫婦である。

・ハリウッドスターたちが本人役でカメオ出演している（アパトー監督のネットワークの広さ）

・出産を担当する医者役のケン・チョンは要注目！韓国系アメリカ人で人種差別をネタにスタンダップコメディアンとして有名！たくさんのコメディー映画に出演する人気者。

・ゴミ男役のセス・ローゲンはユダヤ系カナダ人。中学生でコメディアンとして才能を認められる。ユダヤ人をネタにする自虐ネタが彼のウリ。