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『岬の兄妹』感想 評価 ★★★☆☆ good (ただし、後味悪い)

評価  ★★★☆☆ good (ただし、後味悪い)

総評:痛すぎて二度と見たくない現実を突きつけられる
意義のある後味の悪さに気が遠くなる

ジャンル:ドラマ

 

鑑賞理由

 

インディペンデント映画の配給と製作、

人材育成を積極的に行っているアップリンクの

浅井氏が、「感動した、とてもいい作品だ」と

直接、話を聞いたのが、観るきっかけになりました。

(アップリンクについては公式サイトをご覧ください。)

調べると完全なインディペン映画にもかかわらず

大手シネコンで公開をしていたので

そこにも興味をそそられました。

 

映画館の様子

 

3月13日(水)レディースデイ、11時からの回を鑑賞。

客層の年齢層はまばらで男女ともに入っていました。

驚きなのは、1日1回の上映、そしてレディースデイの影響は

多少あったかもしれませんが

300万円の自主映画にしては、

シネコンのシアターが満員でした。

 

映画の背景

 

監督の 片山慎三氏は

監督だけでなく、脚本、プロデューサーとしても

肩書を連ねます。

それもそのはずポン・ジュノ監督の助監督をはじめ

下積み約15年を経ての監督長編デビュー作です。

もちろん、資金はすべて実費、300万円で

撮り切りました。

 

キャスティング

 

足に障碍をおう兄役の松浦祐也は、

不幸を背負った役どころをよく演じています。

できれば視界にいれたくないほど

哀れ、痛さを醸しだしていました。

妹役の和田光沙氏も本物にみえるほど

発達障害を背負った役を体当たりの演技で、

すべてをさらけだしていました。

彼女が身体を張った演技の“えげつなさ”は

語るよりも観たほうがはやいです。

 

感想

鑑賞してから1カ月以上経ってやっと

レビューを書けることができました。

それほど衝撃的で、後味悪く、フタをしたくなる現実を

まじまじと見せつけられたからです。

この後味の悪さは言いようがありません。

多様性とくくられる芸術性、表現の自由という作家性では

群を抜いてます。

ただ、二度と観たくない・・・

そんな内容の映画です。

貧困のあまり兄が妹を売る、

そして、待ち受けるその先には、

もはや、完全に、まったく、

救いなどないように見えます・・・

本能の前に人間は成すすべがない。

妹は幸せなのか、なんなのか。

そこを追及するためのえげつなさを

とことん表現することに

インディペンデント映画の存在意義があることを

この映画は証明しているのかもしれません。

だからこそ、自主映画として

監督が自腹を切り、

誰にも文句を言わせず好きなように

撮り切った映画となっています。

賛否両論があることは間違いありません。

そこも、本作の意図したところでしょう。

とにかく、後味が悪い映画です。

作品情報:

『岬の兄妹』(2019年)

上映時間  89分
製作国  日本
公開情報  劇場公開(プレシディオ)
監督 片山慎三
脚本 片山慎三
プロデューサー 片山慎三
出演  松浦祐也  和田光沙  北山雅康

公式サイト:https://misaki-kyoudai.jp/
Youtubeで予告を観る:https://youtu.be/3oV6yUjwFZc

  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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