映画レビュー

2020/4/21

新海誠監督『天気の子』感想|評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

新海誠監督『天気の子』評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり 総評 いわゆる”セカイ系”アニメの奥深さと、前作同様の音楽と描写の相乗効果とが、 映画として見ごたえがあり、結末の空恐ろしさに後をひく 鑑賞理由   『君の名は。』以来の新海誠監督と川村元気プロデューサー、 そして、 音楽がRADWIMPSという同じ制作陣”チーム新海”がそろう新作とあっては 次はどんな映画に挑戦したのか、当然気になります。 ただ、川村元気プロデューサーは STORYという新しい会社の専属となり 東宝から ...

2020/4/21

香取慎吾主演&白石和彌監督『凪待ち』評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

『凪待ち』評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり 総評 今までに見たことのない「香取慎吾」を通じて、 どん底から再生していく人間の姿が描かれる 鑑賞理由 “新しい地図”の香取慎吾を、白石監督が、どう撮るのか、 また、 そんな彼を主人公にして、白石監督は何を伝えたかったのか、を 見たくて、劇場に足を運びました。 スペックとして、 飛ぶ鳥を落とす勢いの、キノフィルムズが配給、 プロデューサーに椎井友紀子氏。 女性のプロデューサーとして第一線で走っていらっしゃる。 彼女の名前が載る作品は、 何か特 ...

2020/4/21

沖縄映画『ココロ、オドル』感想|評価 ★★★☆☆good! 見る価値あり

沖縄映画『ココロ、オドル』感想|評価 ★★★☆☆good! 見る価値あり 総評 “沖縄映画”という新たな分野が確立された予感を味わえます。 沖縄の人にしか撮れない映画です。   鑑賞理由   短編『こころ、おどる –Kuerama Blue–』を観ていたので それが長編として、どう作られたのか興味がありました。 また、主演の尚玄氏、監督の岸本司氏も 挨拶をさせてもらっています。 特に岸本監督は沖縄という地にこだわり 沖縄で映画を作り続けている数少ない監督です。 俳優の尚玄氏は、英語がペ ...

2020/4/21

『 旅のおわり世界のはじまり』黒沢清監督×前田敦子主演 感想|評価★★★☆☆ good!

『 旅のおわり世界のはじまり』感想|評価★★★☆☆ good! 総評 ウズベキスタンと前田敦子、という異色なかけ合わせに いつの間にか主人公の心情と一体化し、ココロがさまよい始める 鑑賞理由   日本とウズベキスタンとの合作映画で 黒沢清監督×前田敦子主演、の3作目。 黒沢清監督が、ウズベキスタンに以前からとても興味を持っている、という話と 監督が前田敦子に対して並々ならぬ存在感を持つ、 稀有な女優として絶賛している、ことが鑑賞理由です。   映画の背景   この映画は、ウズ ...

2020/4/21

『RGB 最強の85才』感想|評価★★★★★excellent! 必見

『RBG 最強の85才』評価 ★★★★★ excellent! 必見 総評 米国の現役最高齢の女性最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの 姿、肉声、そして生き様の記録は、人間の希望の記録となる 鑑賞理由 彼女の半生を描いた映画『ビリーブ 未来への大逆転』を 4月に鑑賞しました。 信念をまげずに努力し続ける姿、それを支える夫婦愛が描かれ 映画としては、まずまずの出来でした。 (感想など詳しくはこちらをどうぞ) そもそもこの映画を観るきっかけになったのが このドキュメンタリー映画の予告です。 自分の母親 ...

2020/4/21

『ファースト・マン』感想|評価★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

『ファースト・マン』感想|評価★★★★☆ Very Good! 観る価値あり 総評 初の月面着陸に成功したニール・アームストロングの人物像に限りになく近づき そして限りになくリアルに体感できる   鑑賞理由   俳優のライアン・ゴズリングと監督のデイミアン・チャゼルといえば あのミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」で 第89回アカデミー賞を総なめにした作品です。 主演男優賞、主演女優賞、監督賞、作品賞、作曲賞… とにかく、史上最多ノミネート数。 その作品と同じ俳優、同じ監督がまたタックル ...

2020/4/21

『ドント・ウォーリー』評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

総評 この監督とこの俳優だからこその“なせる業”を堪能。 実在の人物の話だからメッセージ性も強く心に響きます   鑑賞理由   主人公を演じるホアキン・フェニックスは 俳優なのに彼の傷のある顔が好きです。 そして彼の選ぶ役には、いつも 挑戦する姿勢がうかがえます。 何と言っても、ガス・ヴァン・サント監督と ホアキンのコラボレーションは、なかなか期待できます。 彼が監督として手掛けた作品の 日本での劇場公開は久しぶりだったのも 劇場鑑賞を選んだ大きな理由のひとつです。   映画 ...

2020/4/21

『イメージの本』評価 ★★☆☆☆ “アート”な84分に覚悟が必要

総評 88歳現役、ジャン=リュック・ゴダールの最新作を映画館で鑑賞できる幸せ、 のはずが消化不良で終わってしまう   鑑賞理由   2018年、カンヌ国際映画祭では、 ”スペシャル・パルムドール”という特別賞が 新たに設けられました。 第1回の受賞作が、ジャン=リュック・ゴダール監督の本作、 『イメージの本』です。 88歳にして新作を世に送り出すこと自体、畏れ多く、 拍手を贈るべく、実際に映画館に足を運びました。 クリント・イーストウッド監督も同じく88歳にして現役。 映画の本場フラン ...

2020/4/21

『寝ても覚めても』'18カンヌ国際映画祭コンペティション部門選出|評価★★★☆☆ good!

評価★★★☆☆ good! 総評 単純な設定のようで深いのか。恋愛は幻想のような他者に翻弄される。 それをロマンという言葉で語ったらあまりに勝手だ   鑑賞理由   濱口監督の前作、映画「ハッピーアワー」(2015)は 5時間17分、という前代未聞の長時間映画であり、 かつ、市民参加の『即興演技ワークショップ in Kobe』から生まれ 有名な俳優さんが出ていません。 それにも関わらずロングランヒットを飛ばしました。 4人の女性が主人公で、長時間にもかかわらず あっという間に思えるほど ...

2020/4/21

『魂のゆくえ』評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

総評 “環境よりも経済”を重んじるアメリカ社会に キリスト教という面から切り込んだ問題作 ドラマ/サスペンス 評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり   鑑賞理由   『タクシードライバー』の脚本家ポール・シュナイダーが 脚本を書き、イーサン・フォーク主演で 映画を撮った、というだけで興味を掻き立てられました。 数々の映画賞の受賞歴が太鼓判を押しています。 俳優のイーサン・フォークと言えば、 俳優業だけでなく、製作側に立ってそれなりに意欲作を 次々と発表しているため 彼の ...

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