Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

2020/4/21

『イメージの本』評価 ★★☆☆☆ “アート”な84分に覚悟が必要

総評 88歳現役、ジャン=リュック・ゴダールの最新作を映画館で鑑賞できる幸せ、 のはずが消化不良で終わってしまう   鑑賞理由   2018年、カンヌ国際映画祭では、 ”スペシャル・パルムドール”という特別賞が 新たに設けられました。 第1回の受賞作が、ジャン=リュック・ゴダール監督の本作、 『イメージの本』です。 88歳にして新作を世に送り出すこと自体、畏れ多く、 拍手を贈るべく、実際に映画館に足を運びました。 クリント・イーストウッド監督も同じく88歳にして現役。 映画の本場フラン ...

2019/5/3

映画祭出品を目指す~映画祭で使う英語はこれ~

映画祭に併設される企画マーケットに参加することを想定し、 実際に作品をアピールし商談するために 必要とされる英語や役立つ例文を紹介します。 ※随時、更新してゆきます。   挨拶・自己紹介   Hello Jennifer(相手の名前), I’m Ken, Ken Ishii. I’m from 〇〇〇 Corporation.(会社名) I’m a freelance producer (自分の肩書) . It’s great to meet you, Jennifer. (相手の名前 ...

2019/5/9

映画祭出品を目指す ~映画祭を知る|① カンヌ国際映画祭~  

カンヌ国際映画祭は、マーケットも同時開催することから 世界中の映画関係者が集結し 世界中から注目されます。 報道陣が集まるレッドカーペットを 選ばれた映画人たちが、華やかなドレスを着て歩く姿は まるで栄光の象徴のように、映し出されます。 「次に歩くのは俺だ!」と 映画人の創作意欲を掻き立てることは カンヌ国際映画祭の存在意義のひとつでしょう。 そして作家性、芸術性が強く なかなか日の目を見ない作品が選ばれることで 商業的にも注目をされる、 そのことに映画人はとても救われています。 映画祭公式サイト:Fes ...

2020/4/21

『寝ても覚めても』'18カンヌ国際映画祭コンペティション部門選出|評価★★★☆☆ good!

評価★★★☆☆ good! 総評 単純な設定のようで深いのか。恋愛は幻想のような他者に翻弄される。 それをロマンという言葉で語ったらあまりに勝手だ   鑑賞理由   濱口監督の前作、映画「ハッピーアワー」(2015)は 5時間17分、という前代未聞の長時間映画であり、 かつ、市民参加の『即興演技ワークショップ in Kobe』から生まれ 有名な俳優さんが出ていません。 それにも関わらずロングランヒットを飛ばしました。 4人の女性が主人公で、長時間にもかかわらず あっという間に思えるほど ...

2020/4/21

『魂のゆくえ』評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり

総評 “環境よりも経済”を重んじるアメリカ社会に キリスト教という面から切り込んだ問題作 ドラマ/サスペンス 評価 ★★★★☆ Very Good! 観る価値あり   鑑賞理由   『タクシードライバー』の脚本家ポール・シュナイダーが 脚本を書き、イーサン・フォーク主演で 映画を撮った、というだけで興味を掻き立てられました。 数々の映画賞の受賞歴が太鼓判を押しています。 俳優のイーサン・フォークと言えば、 俳優業だけでなく、製作側に立ってそれなりに意欲作を 次々と発表しているため 彼の ...

2020/4/21

『岬の兄妹』感想 評価 ★★★☆☆ good (ただし、後味悪い)

評価  ★★★☆☆ good (ただし、後味悪い) 総評:痛すぎて二度と見たくない現実を突きつけられる 意義のある後味の悪さに気が遠くなる ジャンル:ドラマ   鑑賞理由   インディペンデント映画の配給と製作、 人材育成を積極的に行っているアップリンクの 浅井氏が、「感動した、とてもいい作品だ」と 直接、話を聞いたのが、観るきっかけになりました。 (アップリンクについては公式サイトをご覧ください。) 調べると完全なインディペン映画にもかかわらず 大手シネコンで公開をしていたので そこ ...

2020/4/21

『麻雀放浪記2020』感想|評価 ★★☆☆☆ ガッカリ!

評価  ★★☆☆☆ ガッカリ   総評 斎藤工構想10年×白石和彌監督の皮肉をこめたコメディ映画 皮肉はわかるが笑えない上、ゴチャゴチャな展開に思考停止に陥る   ジャンル SFコメディ/リバイバル 鑑賞理由 東映×白石監督のリバイバルものであり 前作「孤狼の血」が良かったので、まず興味がわきました。 ただ、“コメディもの”が、白石監督でイメージがわかず、 引っかかっていたのと予告編を見ても わざわざ映画館で観るようには思えませんでした。 ただ、映画制作者から、全編 iPoneで撮影さ ...

2019/5/8

映画祭を楽しみ、そして使おう「主な世界の映画祭年間スケジュール」

映画が好きなら、映画祭が気になります。 日本でも秋は東京国際映画祭があるので なにかと情報が入ってきます。 地方で開かれる映画祭も、最近は知名度も高くなり 定着してきました。 それぞれ特徴があって、 なかなか面白くなってきたようです。 そんな映画祭を楽しみ、そしてフル活用するためには まずは世界の主な映画祭の年間スケジュールと それぞれの映画祭の特徴をつかむことがポイントになります。 映画祭の活用ポイントと、主な世界の映画祭の予定と 特徴を簡単な表にまとめました。 ご参考にしてください。   単 ...

2020/4/21

『ビリーブ 未来への大逆転』法廷もの 感想|★★★☆☆good

評価 ★★★☆☆ good 総評 純粋に勇気やエールをもらえる物語 壁にぶちあたり、落ち込んだ時におすすめ   鑑賞理由 たまたま、Youtubeで ドキュメンタリー映画『RBG』のTrailerを 目にしました。 RBG Trailer https://youtu.be/g7gqRY6R_u4 母と同じ歳の80過ぎたおばあさんが トレーナーの元、腕立て伏せを、 それも、まっすぐな姿勢でこなす姿に 目が釘付けになりました。 彼女はいったい何者?? 85歳現役の米国最高裁判所判事!? ここまでやり ...

2019/4/3

補助金″J‐LOD”公募スタート|コンテンツグローバル需要創出等促進事業費補助金

海外発信を想定する映像コンテンツに対する補助金の 説明会に行ってきました。 補助金上限は1社につき3000万円!(補助対象額6000万円) 当てはまりそうな企画をお持ちの方はぜひ、 挑戦してみてください。 感想:応募条件に企画をあてはめて申請すれば受託の可能性大 『1度却下されても、何度でもトライ可能』がミソ!   補助金の概要   この補助金は経産省の30年度補正予算によるもので、 『海外展開を目指すコンテンツの企画・開発として試作映像などを制作する』 事業者に対して補助金を交付され ...

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