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『グリーンブック』第91回アカデミー賞®作品賞受賞 感想 |★★★★☆

評価 ★★★★☆ Very good ! 映画館で観る価値あり

総評:人種差別を扱った映画にしては、最後は温かい気持ちになれる作品
実話をベースに描かれていることで、より深みが増します

 

鑑賞理由

 

アカデミー賞®の最高賞と言われる作品賞を受賞した、という理由のみ。
注目された「ROMA/ローマ」に軍パイが上がらなかった理由を
確かめたかったからです。

 

映画館の様子

 

レディースデイ、TOHOシネマズ新宿、12:35の回にて鑑賞。
50代以上の女性が多いが、若いカップルもそれなりに目立っていました。
60代以上の男性もちらほら見えました。

 

キャスティング

 

黒人で天才ピアニストを演じたマハーシャラ・アリの演技が
非常に緻密で素晴らしい。
違和感なく最後まで感情移入ができました。

一方の、その彼と真逆で粗暴なトニーを演じている
ヴィゴ・モーテンセンも体型といいチンピラ具合といい、
あの頃にいたであろうイタリア系移民を
うまく演じています。
この2人に文句のつけようがありません。

ちなみに、マハーシャラ・アリは助演男優賞を受賞しています。
(ゴールデン・グローブ賞でも!)

 

感想

 

60年代のアメリカの人種差別といったら、非道そのもの。
お便所、レストラン、ホテルさえ、黒人は差別され、
白人と同じようには使えません…
南部に行けばいくほど、それは根深くはげしくなります。
それは人間として屈辱でしかありません。

対照的に、イタリア系アメリカ人のトニーの日常を、
結束の固いファミリー、マフィアとの強いつながり、
パスタやピザなどのイタリア料理など、
アメリカに生きるイタリア系移民を明るく、
そして色濃く描いています。
しかし、ここでも、黒人は差別されています。

これはアメリカならではの、アメリカの映画です。
この映画が今の時代に、アカデミー賞で一番注目される、
作品賞をとった、ことはとてもアメリカらしいです。
よく言われるように、アカデミー賞の受賞作品は、
その時代の政治や世相が反映されています。
トランプ政権への批判、忘れてはならない人種差別の歴史、
というものが、民意として現れています。

本作の特徴は、人種差別を題材にしていますが
映像的にも内容的にも激しいものではありません。
俗にいうバディ(相棒)ものであり、
ニューヨークから南部へ向かう
ロードムービーでも、あります。
南部を回るピアノのツアーに行って、
ニューヨークに戻ってくるお話。
道中で人種差別をベースにしたエピソードが次々と起こり
主人公がいだいていた黒人への偏見がなくなっていく、という
非常に単純なストーリー展開です。

最近の傾向として、複雑で奇想天外な映画は
好まれないようですね。
動画配信のドラマで、見飽きたのか、
それとも、ハリウッド映画関係者の動画配信への
反発もしれません。

賞を受賞したことで箔がつき
映画館で観る映画として、素直に選べる作品です。
観終わると、素直な気持ちになり
心がいくらか軽くなります。

補足ですが、監督は数々のコメディ映画を
作ってきたピーター・ファレリー。
彼の「メリーに首ったけ」は必見です!
キャメロン・ディアスのまっすぐ立った
前髪を見ただけで
笑いがこみ上げてきます!

 

作品情報:

「グリーンブック」(2018年製作)
配給 GAGA
尺 2時間15分
アメリカ映画
監督/共同脚本/製作  ピーター・ファレリー
出演 ヴィゴ・モーテンセン マハーシャラ・アリ リンダ・カーデリーニ

公式サイト https://gaga.ne.jp/greenbook/index.html
You tubeで予告を観る https://youtu.be/eJ-4zk7WRu8

  • この記事を書いた人

Cineカエル

映画好きが高じて、映画業界を渡り歩いています。 自分が拾った映画にまつわる情報を「映画レビュー」、「動画配信」、「映画祭」、「映画を作る」という観点でまとめていきます。

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